ブックタイトルバリューゴルフ9月号 関東版

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概要

バリューゴルフ9月号 関東版

イラスト ◎太田 秀明まったく異なるようでは、結果は見なくても想像がつきます(苦笑)。 長考アドレスはスロープレーにつながりますが、この他にもボール位置に辿り着いてからショットプランを考えたり、クラブのライを確認してから改めてクラブを取りに行ったりする行為も遅延行為となるので注意してくださいね。 ショットしたなら、次打での残り距離や使用クラブをある程度は想定する習慣を身に着けましょう。次打のショットが予想できてれば、たとえばバンカー越えの寄せになると考えていたならサンドウェッジやアプローチウェッジ、保険を掛けてピッチングウェッジの3本を手にしてボール地点へ向かう。グリーンカラー付近にボールが止まっていたならパターと数本のウェッジを持ってグリーン方向へ向かう。これら先を見据えた行為の積み重ねが円滑なプレーを促し、スロープレーを封印してくれるのです。 後悔せず反省はする。ただし、反省はラウンド後に行う。これをぜひ実践してみてください。スロープレーでゴルフが上手いゴルファーよりも、プレーがスムーズな賢いゴルファーを目指して頂ければ幸いです。 ここまではメンタル面の話でした。では、具体的にどのようにしたらスイングへの移行がスムーズになるのかをレッスンしましょう。 人が動作を始める前には、何かしらのアクションを起こしています。座っている椅子から立ち上がる際、頭を一旦前方へ動かし、重心を前に移動させてから立ち上がっています。新しい動作をスタートさせる前には、必ずワンアクションがあるのです。 アドレスを終え、スイングへと移行する際もワンアクションを取り入れたなら、スムーズにクラブを振れるようになります。たとえば、クラブヘッドを左右に振り、クラブヘッドをソールさせたら、それをスイング移行の合図にする。左右の足で軽く小さく足踏みし、右足を踏み下ろしたらテークバック開始など、自分なりのスタート合図を見つけ出してみてください。「移行できない」と嘆いているだけでは道は拓けません。創意工夫することが大切なのです。 料理で言うなら砂糖を足したり、塩を足したりして自分の舌に合うようにする。どんな調味料をプラスするかは人それぞれですが、必ず自分の舌に最適な調味料が存在します。それを見つけ出すのもまたゴルフの楽しさです。 素振りを2度、3度してからアドレスに入るものの、それからまったく動かないゴルファーもいます。それは素振りが単なる体操、ウォーミングアップでしかなく、これから臨むショットを具現化させるための準備スイング=素振りではないから、構えた後でスイングを考え込んでしまうのです。 素振りはリハーサルスイングでなければいけない。素振りを再現することで狙った地点へボールを運べるのです。素振りと本番スイングが武藤 俊憲(むとう・としのり)1978年3月10日生まれ、群馬県出身。私立前橋育英高校卒業後、ツアープロを目指して研修生となり、01年10月にツアープレーヤー転向。03年にツアーデビュー。06年マンシングウェアオープンKSBカップでツアー初優勝を飾り、同年には全英オープンにも出場。得意クラブはドライバーで、爆発力ある豪快なゴルフが魅力。16年は日本プロゴルフ選手権2位をはじめ、ベスト10入り6回を数え、賞金ランキング13位。ツアー通算6勝。17年は国内メジャー制覇、賞金王奪取の期待が集まっている。身長173センチ、体重76キロ。所属フリー。13