ブックタイトルバリューゴルフ10月号 関西版

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概要

バリューゴルフ10月号 関西版

 このような考え方でパーオンショットを考えるようにしてください。行き当たりばったりのゲームプランではパーセーブ率が下がるばかりです。 ピン位置がグリーン奥めのケースではどう対処するのか。どんなに会心のあたりが飛び出してもピン位置をオーバーするクラブは選択しないこと。グリーン奥に打ってしまっては、左足下がりのライ、しかも逆目からのアプローチショットを強いられる。最悪なのは斜面や奥バンカー。下り傾斜のグリーン面に対して「止まるボール」を打とうとする。そんな経験はありませんか。タッチを出そうとし過ぎてチャックリ、あるいはトップボールを打ってグリーンを遥かイラスト ◎太田 秀明にオーバー。決して好結果には結びつかず、ダブルボギー以上のスコアになったはずです。 次打でボールをどの地点へ運ぶのか。その観察力の高さがスコアに直結する。たとえミスショットが飛び出したとしても、ハザードには捕まらない。難しいアプローチショットは打たなくて済む。そんな「スコア保険」を自分で掛けておいたなら、最悪でもボギーでは上がれます。 ミスショットを次打で取り返そうとするから、無理無謀なショットでさらに無駄な打数を重ねるのです。ミスショットを次打で取り返せるのは、相当の実力者です。ミスショットは打ったけれど大叩きは防ぐ。ミスをすぐに取り返したくなる気持ちは理解できますが、とにかく無謀なショットは避けることで100切りは実現できます。 ミスショットしたなら、素直に「ごめんなさい」。それが出来るゴルファーはすぐに大叩きが激減します。ダブルボギーは取り返すのが至難。ボギーならパー一つでチャラにできます。 さあ、この秋こそ、ベストスコア更新を実現させてください。1978年3月10日生まれ、群馬県出身。私立前橋育英高校卒業後、ツアープロを目指して研修生となり、01年10月にツアープレーヤー転向。03年にツアーデビュー。06年マンシングウェアオープンKSBカップでツアー初優勝を飾り、同年には全英オープンにも出場。得意クラブはドライバーで、爆発力ある豪快なゴルフが魅力。16年は日本プロゴルフ選手権2位をはじめ、ベスト10入り6回を数え、賞金ランキング13位。ツアー通算6勝。17年は国内メジャー制覇、賞金王奪取の期待が集まっている。身長173センチ、体重76キロ。所属フリー。武藤 俊憲(むとう・としのり)11