ブックタイトルバリューゴルフ8月号 関西版

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概要

バリューゴルフ8月号 関西版

 ボールの真後ろにコインマーカーをセットし、パットライン上のボール前方5センチほどの地点にボールがギリギリ通る間隔で、パットラインを挟むようにティーを深め(フォロースルーに支障がないよう)に差して「ゲート」を作る。そして、このゲートをボールが通過するようにパットを打つのです。 できればですが、パットグリーン上にあるカップを切った跡から1メートル、あるいは1クラブほどのショートパット距離にゲートを設けてください。このパットドリルは、ショートパット距離で狙った地点へボールを打ち出せるようにするのが目的だからです。ゲートにボールを通すことだけに固執したのではインパクトが強まったり、フォロースルーを出さなかったりしてボールスピードが速まってしまい、距離感(タッチ)をうまく出せません。1メートル先のカップ跡にボールが到達する距離感と正確な方向性を磨くためのパットドリルだと理解してください。 ボールから近い地点のゲートを通過するかどうかは、構えた時の視界を動かさなくても確認できるため、結果としてヘッドアップ防止にもつながります。何よりもショートパットに自信を持てるようになりますから、ラウンド中はミスパットが激減し、たとえ外した場合でもラインの読み違いだと割り切れます。「カップが動いた!?」とパット名手のレジェンド青木功さんのようにミスパットを次のプレーに引きずらずに済むようにもなる。ミスのダメージを最小限に止められます。 また、ロングやミドルパットの際には、カップを中心にして半径1メートルの大きなカップをイメージして打てる利点もあります。半径1メートルの仮想カップ圏内に寄せさえすれば、次打のパットは「自信満々」で打てる距離。この気持ちの余裕がファーストパットのプレッシャーを軽減させ、正の連鎖をもたらしてくれます。 ショートパットドリルでパット原点回帰、リセット。ショートパットの不安を一掃するだけでグリーンに上がるのが楽しくなって来るはずです。イラスト ◎太田 秀明1978年3月10日生まれ、群馬県出身。私立前橋育英高校卒業後、ツアープロを目指して研修生となり、01年10月にツアープレーヤー転向。03年にツアーデビュー。06年マンシングウェアオープンKSBカップでツアー初優勝を飾り、同年には全英オープンにも出場。得意クラブはドライバーで、爆発力ある豪快なゴルフが魅力。16年は日本プロゴルフ選手権2位をはじめ、ベスト10入り6回を数え、賞金ランキング13位。ツアー通算6勝。17年は国内メジャー制覇、賞金王奪取の期待が集まっている。身長173センチ、体重76キロ。所属フリー。武藤 俊憲(むとう・としのり)11