Dental Products News 特別号

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34口を閉じると血中酸素飽和濃度は…。88%口が乾燥し舌垢がこびりつき痛々しい高齢者94%なぜ口呼吸が増えるのか?口をポカ~ンとあけている小児が増えている。その原因として、アレルギー性鼻炎の増加がある。でもそれだけだろうか?アレルギー性だとすると歯科医師はあまりにも無力である。他にも小児の唾液分泌の減少、乳歯なのに叢生、過蓋咬合の増加などの問題が増えている。これらは障害のある小児の共通の問題であった。これが健康な小児に増えているのは何を意味しているのだろう?本来獲得されうるレベルまで、口腔機能が発達していないのかもしれぬ。さて、噛む回数は食べ物の大きさ・硬さ・水分の量によって決まる。ヒトに前歯と臼歯があるのは、前歯で食物を咬み切り(捕食)、臼歯で噛みなさい(咀嚼)という意味である。前歯は、包丁の代わりなので小さく切れば必要性は低下する。小児の口腔機能の低下は、このような食生活の差ではないだろうか?前歯を使う食物は、同時に口唇にも力を入れる。これが口唇閉鎖力や顔面表情筋の発達に影響する。要は、食物は小さく切らず塊のまま与えることが重要と言える(写真5~11)。5現在の子どもたちに多い口呼吸の原因は、離乳食を細かく刻んだり、スプーンを口の中に入れて与えていることが原因の一つと考えている。6口呼吸の子ども87バナナのクチャクチャ食べ5歳児ロウソクの吹き消しができない(小学校1年生)ブクブクうがいができない(小学校1年生)91011捕食≠咀嚼モンゴルの赤ちゃん干し肉をしゃぶることで口腔周囲筋を鍛えている包丁臼“口は食物が入る最初の場所”であるから、“食物が変われば最初に変わるのが口”ではなかろうか。17