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D r.K OJIMA’S VoiceVol.39ガッターを取るのもエンド三角除去が第一1TKロングバーの活用法小嶋壽東京都中央区開業いつでもエンド三角除去を先に実践するこの症例は右で噛む習慣ができてコンピュレイの距離計測機能でエンド三角を予知しておく削除を想定した近心頬側の入り口先に入り口付近のガッターを取っておくガッターの除去にも、エンド三角をいるため、常に左奥がバランシングコンタクトで痛みが出たことが原因で来院。咬合調節をして当座の痛みは取れたが根の治療の不備が気になり、歯内療法をすることになった。術前のコンピュレイ画像を見ると、根尖湾曲方向とガッターの入っている方向が違っており、根尖の湾曲が配慮されてない。とエンド三角を距離計測機能を使って結んでみると、その線は根尖方向の湾曲した根管に調和しており、しかもゆるいカーブに修正された根管になっていることが理解できる。全く逆にガッターの入っている方向を見ると、根尖の湾曲方向とは全く違う方向から攻めていて、「く」の字になっている。削除することを第一に内壁を削り、「直線形成を確保してから」のほうが確実に取れる。そこで根管口までのガッターをまず振動削除し、続いて各根管口から手の届く範囲のガッターを、細長いチップを付けたエアスケーラーで振動熱を伝えながら除去。T Kロングバーの入るスペースを確保する。AB1図1歯内療法前の#37。近心ガッターは根尖の湾曲に対応していない角度。図2入り口(起始点A)とガッター先端(B1)を結ぶと、エンド三角ができる。図3クラウンを外すと、レジン支台築造が見える。せめて色を変えてほしい!AAB2B3図4クラウンを外したらコンピュレイで撮る。以後の診査のために。図5近心歯頸部で1mm以上の厚みが残るように、起始点Aを設定する。図6起始点Aから直線が得られる点(直線点B3)を決め、エンド三角を作る。図7レジンの支台を削り、どうにか髄床底上にあるガッターが見えてきた。図8歯科用エアスケーラ「サリー」の振動熱で、髄床底にあるガッターを除去。図9そのときのコンピュレイ像。これでまたエンド三角を診査する。6 Dental Products News 219