Dental Products News219

Dental Products News219 page 12/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News219 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News219

簡単・良好・継続できるホームケアを習慣にしていただく橋本都香歯科衛生士?石川歯科勤務石川知弘石川歯科?静岡県浜松市開業「これだけ綺麗に治してもらったから、もう二度と以前のような噛むことができない状態には戻りたくない。だから頑張って歯磨きして長持ちさせたい」「これ以上歯を失うのも、もう一度大掛かりな治療をするのも避けたい。今の状態を長く維持できるように頑張って歯磨きしていく」長期にわたり全顎的な治療をした患者さんからメインテナンスに移行する際にこんな言葉を言われることが多い。しかし現実には、長期にわたりその気持ちを維持し続け、行動に結び付け続けることは簡単ではない。なぜなら特に補綴物が装着された口腔内のプラークコントロールは、健全な天然歯列よりも複雑で、歯磨きが病気の原因を除去し続ける重要な処置であると頭では理解しつつも、無意識の習慣になってしまい、毎日確実に実践し続けるのは困難だからである。したがって、ホームケアをいかに簡単に、そして良好に継続できる習慣にしていけるかが、非常に重要になってくると考える。当院では基本的に手用歯ブラシでのホームケアをメインにしているが、必要に応じてソニッケアーを薦めている。治療が終わったら、次回からは定期健診患者さんにとって一つの区切りであるときに、これから始めていく習慣としてホームケアに新しい道具が加わることは受け入れやすいのではないだろうか。症例1の女性(図1~6)もメインテナンス移行時にソニッケアーを薦めた一人である。天然歯に挟まれたインプラント、さまざまな補綴物・修復物が数多く混在する複雑な口腔内である。使いはじめは振動に驚かれたようだが、使っていくうちに慣れ、使用後のツルツル感が気持ちいいと継続図1症例154歳女性歯の色と口臭が気になることを主訴に来院。全顎的な補綴物のやり替えを希望されたため抜歯になる可能性を説明したうえで除冠したところ、4本の歯を保存不可能と診断し、抜歯をした。図2外科処置図3審美的回復処置前処置後(プロビジョナルレストレーション)歯根端切除、インプラント埋入、GBR、CTGなどの外科処置を必要に応じて行った。前歯の歯頸線を整えつつ適正なカップリングを得るために、MTM、ダイレクトボンディングによる歯冠形態修正を行った。エクストリュージョン、ダイレクトボンディングにより審美的な回復をした。10 Dental Products News 219