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150×130mmの5種類から選択可能で細部から広範囲まで撮影ができる。また、L D Tモードでφ150×78mmのCT撮影が、パノラマ撮影約1枚分と同等の被曝線量である24μSvで可能である。被曝線量が少ないということは患者説明の際にも有利である。そして、O P 3 0 0 M A X IOのCTビュアーは、Invivo5を導入している。Invivo5には、スキャンデータのボリュームレンダリング・ボリューム測定・インプラントプランニング・骨密度評価・顎骨の重ね合わせ・気道ボリューム測定などさまざまな機能を有している。当院ではTMJのボリュームレンダリングと気道ボリューム測定を特に使用している。このOP300 MAXIOとInvivo5の組み合わせは、非常に有用であると考える。以下にOP300 MAXIOを使用した症例を提示する。歯並びを治したいとのことで来院した1 8歳女性である。下顎後退を伴う上顎前突症例で、上下顎のアーチの変形を認める。触診で両側顎関節に雑音を認めたため、CT撮影を行い、CT画像を以下に示した。この様に、O P 3 0 0 M A X I Oを一回撮影すると、顎関節・気道・上顎洞・歯根の状態などさまざまな情報が得られる。顎関節症の症例は、大半が下顎後退と咬合高径の低下を伴っており、気道の狭窄を起こしOSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)になっていることもある。Invivo5と併用することでOP300MAXIOは低線量で広範囲撮影ができるため、顎関節部のCT像でOSASのリスク管理までできることのメリットは大きい。歯科界に普及することを願っている。図3顔面写真・側貌写真図4セファログラム画像A:軟口蓋後方部上部/22.0mmB:軟口蓋後方部下部/8.0mmC:舌根部/12.0mmABC下顎が後退しており、オーバージェットが7mmと過大である。顎関節に関節雑音と疼痛を認め、2008年に初来院。うつ伏せ寝、頬杖による態癖指導のみを行った。その後来院されなかった。態癖は改善していなかったと思われる。OP300 MAXIOは、セファログラムも非常に高精細である。右図はセファログラム上での気道形態評価で、軟口蓋後方部上部:22.0mm、軟口蓋後方部下部:8.0mm、舌根部:12.0mmとなっており、気道がやや狭いと思われる。図6MPR画像Invivo5(Anatomage社)上顎中切歯上顎側切歯左右上顎中切歯に歯根吸収を認めた。上顎側切歯と比較すると、短根化していることがわかる。図9ウォッチパット(PHILIPS社)Body Position StatisticsPositionSupineProneRightLeftSleep(min)130.50.0192.363.8Sleep(%)33.80.049.716.5pRDI26.3N/A6.113.6pAHI10.9N/A1.410.7ODI4.0N/A0.34.9LeftRightSupineSleep Stages ChartWakeSleepWake9.05%Sleep90.95%100.0%REMDeepLightREM30.13%Light40.39%Deep29.48%100.0%Snoning StatisticsSnoning Level(dB)>40>50>60>70>80>Threshold(45)Sleep(min)23.54.92.00.80.08.8Sleep(%)6.11.30.50.20.02.3Respiratory Indices ChartIndex14121086420pRDI13.29pAHI5.94ODI2.27Total Events患者も問診でいびきがあるとのことで、Invivo5で気道が狭窄していたため、簡易ポリソムノグラフィー検査を実施した。AHI5.9で軽度の睡眠時無呼吸症候群と判断した。PSG検査をしていないので、確定診断はつかないが、下顎後退したことで気道が閉塞しOSASになっていると推察する。Dental Products News 219 9