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歯肉圧排糸シュアーコードの活用コンポジットレジン修復におけるシュアーコードの有効活用田代浩史田代歯科医院/静岡県浜松市開業Case 1歯肉排除と充填時の防湿効果を期待歯冠部歯質の大規模破折症例。残存歯質はかろうじて歯肉縁上を維持しているが、コンポジットレジン修復にとっては過酷な接着環境である。歯頚部残存歯質への接着力のみで歯冠形態を再構築するダイレクトクラウン修復を選択。確実な歯肉排除と血液・歯肉溝滲出液からの防湿効果を期待して、シュアーコード(#000)を両側隣在歯も含め歯肉溝に挿入した。図1:術前。外傷による歯冠部歯質の大規模破折が主訴。54歳、男性。図2:CTの矢状断面で歯髄腔と破折線との位置関係を確認。図6:両隣在歯への充填完了。1への接着操作後、圧排糸を交換して充填操作を開始。図7:シリコーンガイド上での歯冠部口蓋側面形態の構築。Case 2マトリックス挿入スペースの確保を期待前歯部の歯間離開(上部鼓形空隙)症例。歯肉側に偏位している隣接面部の接触関係をコンポジットレジン修復により修正し、切縁付近での接触関係を構築する方法を選択。透明マトリックス挿入のためのスペースを歯肉溝に確保することを目標に、シュアーコード(#000)を使用した。図1:術前。前歯部歯間離開による審美障害が主訴。24歳、男性。図2:コンポジットレジン修復による離開部封鎖を選択し接着操作に移行。図5:流動性の高いフロアブルレジンをマトリックスと歯質との間の狭小空間に注入充填。図6:充填操作の完了。隣接面部の接触点位置は切縁側に移動。Case 3装着時の余剰レジンセメント除去を期待臼歯部メタルインレー修復からの審美改善を期待したハイブリッドレジンインレー修復症例。同修復で使用必須となるデュアルキュア型レジンセメントの特徴を考慮し、防湿による接着環境整備と余剰セメント除去の効果を併せて期待し、シュアーコード(#0・#000)を使用した。図1:メタルインレー修復の金属色による審美障害が主訴。36歳、男性(ハイブリッドレジンインレーの製作)。図2:接着操作前に防湿用(#0)、接着操作後にセメント除去用(#000)をそれぞれ挿入。デュアルキュア型レジンセメントによるインレー体の装着。余剰セメントへの仮光照射(約2秒)。