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40年前からカリオロジーの研究をしていて、「せっかくの知識や科学的根拠をもっと患者さんに応用・還元できないか」と考えたのがCAMBRAを作るきっかけでした。2年間は、東海岸から中央部・西部へと地域を分けて大学へのCAMBRA普及活動をしました。2007年に最初のカリエスリスクアセスメントの結果報告をカリフォルニア歯科医師会の雑誌で発表したのを皮切りに、毎年、西海岸の大学教授を集めて発表し続けました。また同じカリオロジストのマーク・ウルフ教授(Dr.Mark Wolff)と連携できたことでニューヨーク大学でもCAMBR Aを教育するようになり、東海岸にCAMBR Aを広く普及させることができたのです。本当に時間がかかりました。細菌・唾液・フッ素に着目することをベースにし、必要に応じて修復治療をするというコンセプトになっています。そして2 0 1 4年、ようやくC A M B R Aが全米歯科大学65校中40校の共通カリキュラムとなり、一斉に発展していきました。ここにくるまで本当に多くの労力、資金、時間、討議が必要で、簡単なことではありませんでした。麻生素晴らしいですね。まず大学関係から普及させた理由は、CE(ContinuingEducation:免許更新制度)があるからですか?ジョン・D.B.・フェザーストーン先生John D.B. FeatherstonePh.D. M.Scカリフォルニア大学サンフランシスコ校歯学部長予防・修復歯科学分野教授米国歯科学会名誉会員のです。誰でも痛みやしみるといったことは麻生それまでは全米でもカリエスリスクフェザーストーンそうですね。アメリカは嫌なのですから、予防して問題なく普通に生の管理はバラバラだったのですか?州によって法律が異なり、歯科医師免許の活できることがベストです。う蝕の場合は抗フェザーストーンはい、バラバラでした。更新制度がありますから、大学で新たな知菌作用のあるリンスや歯磨材を使用するこ昔からカリオロジーは存在していましたが、識を改めて学ぶ機会があるのです。とで、予防や進行を止めることができるので私が考えるカリオロジーとの大きな違いは成田何事もそうですが、やはりまずは大学す。予防ができる、実践できるという面から「患者さんに応用・還元できないと意味がない」という点です。例えば修復学はどのように切削し充填するかが主眼で、“う蝕の治療”はしても“う蝕の発生自体には関与していない”ことに疑問を感じたのです。同じカリエスを扱っているのに、カリオロジーと修復学で学ぶことが基本でしょう。それが基礎となって応用されれば、C A M B R Aも理解できるのではないでしょうか。自分の治療スタイルが確立してしまってからではなかなか変わるのは難しいので、若い頃から大学での教育が重要だと思います。も、CAMBRAの考え方を知ってもらうことはプラスになることが多いはずです。で、全く異なる視点になっているのです。池亀CAMBRAが学問と患者さんとの架麻生まさにパラドックスですね。け橋となったことで、患者さん側に変化はあフェザーストーンそう、その通りです。せっりましたか?かく大学ではカリオロジーということを学問として学んでいるにもかかわらず、実際に臨床に応用していないことがおかしいと考えたのです。ですから現在は、カリオロジーでフェザーストーンとても反応が良く、患者さんに「う蝕は病気だ」という認識が生まれました。ただ治療すればよいのではなく、どう病気を予防できるかという考えに変わった成田真季先生昭和大学歯学部卒業患者さんの症状をカテゴリ分けできるので、システマチックにカリエスもペリオも説明しやすくなりました。南カリフォルニア大学(USC)歯学部卒業(DDS取得)カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)ペリオ卒業(MS取得)Narita Family Dental Torrance & Costa Mesa開業