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チェアサイドビジネス?オーダーメイドだからこそ院内のルールが必要前回、「販売ではなく処方するという感覚」で患者さんに歯科関連商品をご提案するお話をしました。今回はその続きです。ある歯科医院での話です。歯科衛生士さんが患者さんとの会話の中で「なぜ歯ブラシするとお考えですか?」と患者さんに質問すると、ほとんどが「ムシ歯にならないためです!」とお答えになります。歯科衛生士さんたちは「うちの医院に来院している患者さんはデンタルIQが低いので、いつもこうなんですよ。」「本当は歯周病がとても大事なのに、なかなか理解してもらえない!」「歯肉に対する意識が低すぎる!歯ブラシだけで管理ができると思っているんです!」とおっしゃっていました。患者さん側からすると、本当にそうなのでしょうか?患者さんご自身が歯肉・歯の大切さを完璧に理解し、齲蝕・ペリオのホームケア管理もしっかりでき、歯間ブラシを毎日適切に実施し、フッ素の洗口液を毎晩就寝前に実施して、プロフェッショナルクリーニングを3か月に一度定期的に受診する…そんな理想的な患者さんはどのぐらいいらっしゃるのでしょうか?既におわかりでしょうが、最初からそんな完璧な患者さんは非常に少ないでしょう。しかしそこを目指すために、歯科医院でしっかりと説明し、患者さんに一つずつ理解していただく努力が大切なのです。患者さんは、歯の大切さや口腔の役割を理解し、口腔ケアの大切さを感じて、その中で歯科衛生士さんと信頼関係を構築しながら、医院に対する安心感や知識と快適さを求めて通院するのです。医院の説明を受け入れる時間と、一つひとつステップごとに説明する時間も必要です。「患者さんも歯科衛生士さんも一緒に成長する」「スタッフと院長も一緒に成長する」のが、一つのかたちかもしれません。その中で患者さんが求めているものは、「知識」とヨシダでは、予防や定期管理を導入している歯科医院をご紹介する経営雑誌「デンタルプレナー」も発刊しています。ご希望の先生は弊社営業担当までお問い合わせください。「快適性」だと言われています。知識は単なる歯の知識ではなく、自分自身のオーダーメイド化された知識です。歯科衛生士さんは、患者さんの状態に合わせて的確な知識をご提供できなければいけません。同時に、医院の「環境」や「接遇」においても、不快を感じない居心地の良さや変わらない安心感が必要でしょう。また、患者さんごとの提案グッズなどをカテゴリー別に決めている医院があります。義歯の患者さんには、義歯洗浄剤と粘膜の口腔内ケア、そして必要な方には唾液の分泌促進グッズなどをピックアップしておき、その中で患者さんに適した商品を提案します。小児を重視していれば、歯磨材や歯ブラシだけでなく、キシリトールやフッ素洗口液なども年齢や発育状態に合わせて提案しますが、院内でその統一ルールを策定したりしています。オーダーメイドだから自由にではなく、オーダーメイドだからこそ院内のルールが必要ですし「基準」が必要になります。患者さんに処方するという考え方の次に必要となるのは、処方するための基準づくりです。▲「デンタルプレナー」2015年9月号2015年9月/明/1 0/@1 0/新