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5上部構造の形態不良不適切なインプラント埋入位置は、理想的上部構造作製の妨げとなる。その結果、当然口腔内ケアが十分行えなくなる。であると言っても過言ではない。確実なプロフェッショナルケアで、力と炎症のコントロールを行い、それに加えプロフェッショナルケアの延長線上のセルフケアを徹底するためには、患者のモチベーションの維持と清掃技術の向上これらのリスクを極力減少させ、インプラント治療を成功に導くための約束事項は、今日までの多くのエビデンスによって示されてきた。しかし、最も困難なのは患者に依存する口腔内ケア(セルフケア)がベースになければならない。特に清掃テクニックについては、ソニッケアーによって簡便で確実なプラークコントロールができることから当院では積極的に推奨している。図1270歳・女性主訴:全顎的治療および固定性補綴希望歯周精密検査1動揺度Ⅰ・5ⅠⅠⅠⅡ~Ⅱ・5Ⅱ・5ⅡⅡCase2EPP頬側口蓋側4・55・64・54・44・43 ・ 3 4・5 4 ・45 ・ 45・4 5 ・44 ・4433 3 ・ 4 4 3 5 5 4 38 7 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8EPP舌側頬側3 ・ 6 6・53 3 5 4356 ・ 3 3 ・ 3 3・3 6 ・ 36 ・ 3 3 ・ 5 4 ・ 9 6 ・ 3638665動揺度ⅡⅡⅡ・5~ⅢⅡ初診時。重度の歯周病にも罹患している。図13初期治療からインプラント治療へ歯周精密検査2図14上顎の治療へ動揺度頬側EPP口蓋側Ⅰ・5ⅠⅠⅠⅠ・ ・ 34・4 4 ・ ・・・ ・ 3・・・・・・・3 3 ・・4 ・・3 ・ 5・・5 3・・ 3・・ 3・・・・・・・・・ ・・348 7 6 5 4 3 2 1 1 2 3 4 5 6 7 8舌側EPP頬側動揺度まずは、口腔内の環境を整えることが重要である。本症例は、上顎から治療を進めた。歯肉の状態も安定してきている。図15下顎の最終補綴3Dプランニングを行う。インプラント埋入直後の状況。即時荷重4ヶ月で最終補綴へ移行。最終補綴物の提供。図16メインテナンス期年齢も考慮した上でのインプラント治療(Graftlessの治療)を行った。症例の考察患者の動機付けと口腔清掃能力向上に苦心した●重度の歯周病症例にインプラント治療を行った10年の前向きコホート研究でのインプラント生存率(Roccuzzo:2010)●重度歯周炎患者:90%●中程度歯周炎患者:94.2%●歯周病に罹患していない患者:98%●Graftlessの低侵襲治療で患者の期待に応えることができた●歯周病の改善と咬合の安定が図れた結果、患者のセルフケアに対するモチベーションはより高くなった図17セルフケア細かいテクニックが不要なことからソニッケアーをセルフケアに取り入れてもらった。今後はメインテナンスが鍵である。