ブックタイトルDental Products News212

概要

Dental Products News212

ドイツDMG社私の考えるルクサコアZｰデュアルの効果的な応用方法中川雅裕支台築造材料ルクサコアZｰデュアルの活用中川歯科医院／東京都八王子開業図1図2参考症例ルクサコアZｰデュアル。3種類のシェードがある。A3：A3色LO：ライトオペーク色B：ブルー色ルクサコアZｰデュアル：LO（ライトオペーク色）はこのようにレイヤリング前のジルコニアフレームに近い不透過性の高い色調である。フェルールが少ないが、患者都合により全てのケースで理想的な環境が整えられるとは限らないということでご容赦願いたい。歯周環境再構築のための矯正的挺出に際しルクサコアZｰデュアル：B（ブルー色）を用いた症例。クラウンレングスニング２週間後、保定を外した状態。症例１図3図4図550歳女性、審美性の改善を希望。＃21は残存歯質と根尖病変の問題からホープレスと診断した。審美性確保のため、矯正的挺出を用いて、予め軟組織増大を行っておく計画をたてた。図6ルクサコアZｰデュアル：Bにて残存歯牙に牽引用のフックを装着した。ご覧の通り、象牙質とは明らかに違う視認性の良さが、支台築造時の材料除去の際に役に立つ。この視認性は多くの場面で排他的に有効な使い方が存在する。図7図8軟組織増大のためには比較的ゆっくり挺出することが求められる。このケースでは3カ月で3mmの軟組織を増大した。骨補填を行うことで欠損部顎堤の増大を図る。また＃11のクラックに対してはMTAセメントを適応し、感染による骨欠損部には抜歯窩とは別な種類の補填材を充填した。再感染を起こすことなく歯周組織の良好な治癒を得ることができた。#22は長いメタルポストが装着されており、カリエスなどもないためそのまま利用した。尚、フェルール確保のため＃2 3も挺出を行っている。ジルコニアブリッジセット。金属・レジンコア・天然歯等様々な色が混在する中で全体的なハーモニーが得られたが、メタルコアの＃22だけは明度が低いことが観察される。（技工：小林恭之氏）