Dental Products News209

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ところが、4年前に一つの転機が訪れました。それは開業当時に購入したヨシダ製のユニットやデジタルレントゲン等の機械のローンが全て終わったのです。借り入れが一度なくなりましたので、あの時は本当に嬉しかったことを憶えています。その頃ちょうど雑誌である予防歯科医院の見学会の広告を見ました。細かいことは覚えていませんが、広告を見た瞬間に行きたいと直感で感じ、すぐに友人も誘って見学会に行ってきました。見学に行った時のことは今でも鮮明に覚えています。素晴らしい予防の歯科医院の仕組みを見て、本当にこれが同じ歯科医師の仕事なのだろうか?と何度も考えました。また自分の地域にう蝕の患者さんが多いことにも気付き、う蝕を減らせることができたら素敵であるし、う蝕を減らすことが歯科医師の任務であると再認識させられました。そこで予防に力を入れた医院にしたいと思いました。しかし地域柄もあり、なかなか歯科衛生士が見つかりませんでした。後から知ったことですが、歯科衛生士はある程度人数はいるものの、簡単に言うと当院に魅力を感じてくれないために働いてくれる方が見つからなかったのです。「予防を取り入れたいが、働いてくれる人が見つからない」こんなとても大きな壁にぶつかり、これを乗り越えるために移転開業することにしました。まずはスタッフが定着しやすくなるように法人化し、社会保険・厚生年金を導入しました。次に、当院は車社会の郊外にあります。駐車場がなるべく広く作れるような土地を探し、結果として3 0 0m程移転をしました。医院の設計に関しましては、予防が定着しやすくなることを考え、予防用のユニットは全部個室に導入しました。移転開業してから3 年になりますが、歯科衛生士は毎年2~3名ずつ増えており、現在は総勢10名になりました。今まで全く縁のなかった新卒歯科衛生士も昨年と今年で3名入社してくれました。予防を広めようというコンセプトに賛同して、皆ついてきてくれていると感じますので、本当にスタッフには感謝し治療中心の医院から定期管理型予防歯科への道のり小林 秀樹 ひかり歯科クリニック?千葉県山武郡開業設備・スタッフ・患者さんの関係を考える当院は11年前に開業しましたが、当初は歯科医師1名、歯科衛生士1名、歯科助手2名の医院でした。右も左も分からずに勢いで開業しましたので、数年間本当に目先の仕事にのみ集中しており、自分の将来など考えたこともなかったですし、仕事に疲れ果て考える余裕すらありませんでした。11年前の開業当時。ユニット3台、ごく一般的な治療型歯科医院での開業だった。規模のあまり大きくない治療型歯科医院や拡張性のない医院はすぐに頭打ちになって成長が止まってしまう。日本の多くの歯科医院はこの状態であると考えられます。写真上:移転開業後。40台ある駐車場は満車になる日も多い。写真下:移転開業後。成人の診療室。完全個室で、ユニットシート色、壁紙が異な    る個性ある診療室・メインテナンスルームとなっている。旧医院新医院