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図31主訴:左上奥歯が痛い現症: 4 内冠遠心マージン部に2次カリエスが認められ、デンタルX線において根尖病変が認められた。自発痛はないが、打診痛及び咬合時痛は中等度であった。<再根管治療への臨床応用:状況に合わせて臨機応変にファイルを選択して使用する> 図32ガッタパーチャを除去し、10号ハンドファイルで根尖部の穿通とWLの確認を行った。図3315号でWLまでのグライドパスを確認。図36ML2のWL到達後、根管洗浄。図35ハンドファイル35号の挿入感から、最初のTF アダプティブはML2(#35/.06)を選択した。根管内全周の徹底的なブラッシング(ファイリング)と、根管洗浄を繰り返しながらWLまで到達させる。図34初期適合号数は35号であり、割合スムーズにWLまで挿入可能であった。図39その後ML3(#50/.04)を同様にブラッシング操作と根管洗浄を繰り返しながらWLまで到達させる。通常の感覚ではN i - T iファイルであっても先端径が50号となると柔軟性が損なわれるため、WLを短くするなどの対応が必要な場合があるが、TF アダプティブはその高い柔軟性から、そのようなことを必要とせずに通法通りWLまで挿入することが可能である。図38再根管洗浄を行う。図3710号ハンドファイルで再帰ファイリングを行い、根管の目詰まり等がないことを確認。図42根管充填後デンタルX線写真。ML3(#50/.04)の拡大である。この程度の湾曲であっても、ステンレススチール製の50号ファイルでは根尖までスムーズに到達させることはできないため、特に再根管治療時においてはM L 3のような太く柔軟性の高いN i - T iロータリーファイルの有効性を感じている。図41ファイル先端部にきれいなデブリが付着することを確認し、根管拡大を終了する。図405 0号ハンドファイルで根尖部の確認と感染源の除去を確認する。ステンレスルチール製のハンドファイルを使用しているが、十分なプレカーブを付与しなければWLまでは到底達しない状況であった。80歳女性