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術者に適応(アダプト)する根管治療TF アダプティブの臨床応用図21SM3がWLに到達したならば、根管洗浄と根尖部の確認を行い、基本的には根管拡大形成が終了となる(臨床的にはハンドファイルによる根尖部の確認を行い、その後に必要な場合にはさらなる根管拡大形成を行う)。図20図11~14と同様に切削と根管洗浄を繰り返しながら根管拡大を行う。図19SM2がWLに到達したならば根管洗浄を行い、引き続きSM3(#35/.04)を使用する。図24根管充填時デンタルX線写真S M 3( # 3 5 / . 0 4 )までの根管拡大形成を行っている。近心根根尖部に湾曲が認められた。図23<初回治療症例>主訴:左下奥歯が痛い現症: 6クラウン遠心マージン部の2次カリエスが認められ、デンタルX線においてもカリエスと根尖病変が認められた。自発痛及び打診痛強度。狭窄根管であることが予想された。図22中央が細い根管用ファイルSM1~3による根管拡大後、右が中~太い根管用のファイルML1~ML3による根管拡大後である。拡大後の根管にジップやレッジは発生していない。図26根管充填時デンタルX線写真近心根は狭窄しておりSM3(#35/.04)までの拡大、遠心根管はML2(#35/.06)までの拡大を行った。図25<初回治療症例>主訴:右下奥歯が痛い現症: 76 接着ブリッジの7 に2次カリエスが認められた。自発痛及び打診痛強度。X線上では近心根の歯髄腔が認められず、狭窄根管であることが予想された。図27TFファイルの最大の特徴は柔軟性と高い破折抵抗性であるが、特にファイル先端部の柔軟性は他のファイルにないものを感じている。<TFファイル参考症例>図28主訴:右下奥歯で噛むと違和感がある現症: 4 頬側歯肉にフィステルが生じており、デンタルX線において根尖病変が認められた。自発痛はないが、打診痛と咬合時痛は中等度であった。図29根管充填後デンタルX線写真(根管充填材直上はレジンで一層充填している)TFファイル(#35/.06)をWLまで使用しているが、根尖部に約90度の湾曲が認められた。このような湾曲には2 0 号以上のステンレススチール製ファイルでは追従できないため、T Fファイルのような先端部の柔軟性が高いN i - T iファイルの有効性を感じるケースである。図301年経過時のデンタルX線写真根尖病変は消失し、日常生活に支障のない状態が維持されている。52歳男性86歳女性未形成SM1~3形成後ML1~3形成後81歳男性