Dental Products News208

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 このケースは、治療途中の歯内療法のやり直しの歯で、これから始めようとする瞬間の写真。このままで根管形成を始めようとしたら、どのような種類・材質のファイルでも簡単にステップを作ってしまうだろう。そこで、根管内を診査しX 線で確認した後で、いきなりT K ロングバーを使い入り口のエンド三角を削ってしまう。 今から4 0 年位前まで、それまではエルワイテラーリーマーという、ピーソーリーマーに似たエンジン用ドリルでエンド三角を削除していた。エンド三角を削除してから歯内療法をした方が、効率的だと解っていたから。しかし、折れにくく、もっと効率的にエンド三角を除去できないかと考え、T K ロングバーを開発したのである。 根管は必ず湾曲していて、なおかつパラレルに近い細い管でできているため、多くの歯科医師は「細いファイルを使わなければ先への到達性が悪い」と思い込んでいる・・が、T Kロングバーでエンド三角を削除してから、入り口の規制している壁をなくし、ファイルを使えば#2 0トリプルファイルでも簡単に根尖まで入っていく。小嶋 壽 東京都中央区開業歯内療法を見せよう! ④D r. K O J I M A’ S Vo i c e Vol.29ー機械・器材を知り、うまく使った歯内療法ーTKロングバーとFGコントラを活用する。図5 左はF G のヘッド( 穴が小さい)。右はコントラヘッド(穴が大きい)。図4 等速コントラのハンドピース、上は通常のコントラヘッド、下はF G のヘッド。図6 F Gコントラの先にT Kロングバーを付けている。図8 毎分6 , 0 0 0 回転での注水状況。バーへの注水がまっすぐ前方へ飛んでいる。図7 マイクロモーターに、T Kロングバーを付けたF Gコントラをセット。図9  毎分1 5 , 0 0 0 回転以上になると、回転遠心力により注水は飛び散る。図2 上物を外し、歯内療法初め。このままでは穴が小さくて、仕事がしづらい。図3  穿通の前に、まずT K ロングバーでそれぞれのエンド三角を削除しておく。図1 T Kロングバーの7 本セット入り口の規制している壁をTKロングバーTKロングバーを使う落としてから、根管形成を行う