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ユーザーインタビュー●ファインキューブ30年の臨床を振り返り、『ファインキューブ』で臨床のモチベーションを上げる。??木邦男先生医療法人デンタルハート??木デンタルクリニック/愛知県名古屋市開業インプラント補綴で機能回復したにも関わらず、「咬めすぎる」ことで諸症状を引き起こすことがあります。欠損部分が修復され「咬めれば良い」「歯が入れば良い」のではなく、顎口腔系(歯・歯肉・噛み合わせの状態・顎関節・筋肉・神経筋機構など)から総合的な診査・診断を元にした治療が重要であると考え、根管治療、歯周治療、補綴治療、インプラントなど、この30年間患者さんと向き合ってきました。しかし、まだ歯科臨床には判らないことがたくさんあります。私はこれからの歯科治療は、エビデンスを元に患者さんの生理的条件、抵抗力、加齢などさまざまな個体差や経時的変化によって異なる反応を考慮した治療を行う必要があります。今はこの程度の病状が、将FC設置写真これからの歯科医人生を、この30年の症例と向き合い、CTより得られた3次元の情報を客観的に評価し、今までの知識や経験によって培ってきた治療法を、患者さんのQOL向上に生かしたいという目標を持ちました。近年、実験や統計学的な具体的数値で立証され、エビデンスに則った治療が行われています。とはいえ、それだけでは判断できない治療効果が得られていることも事実です。来はどのような症状となる可能性があるのかを事前に患者さんに情報提供することで、予防は単にメインテナンスではなく、歯科医療全般の疾病予防が可能となるでしょう。10年、20年と長期にわたる経時的変化の臨床を若い世代へ伝承し、個体差を考慮した治療を行うことは、歯科治療に大きな可能性をもたらすことでしょう。その情報の材料の一つとして『ファインキューブ』のデータが大きな役割を果たすと確信しています。準備・事前の診断が万全であれば、歯科治療の信頼は高まる。??木雄一朗先生医療法人デンタルハートY′sデンタルクリニック/愛知県名古屋市開業私の場合、『ファインキューブ』によって大きく変わった点は「私自身が行える治療であるのか」「専門医に任せた方が良い症例なのか」という確定診断ができるようになったことです。埋伏抜歯のケースでは、神経が近く危険なケースであれば入院施設を完備した専門医への紹介がベストと診断します。根尖方向や側枝の状態などによっては外科処置を伴う根管治療ということもあるでしょう。GBRでは欠損状態によっては用意する材料一つ一つが変わってきます。事前に詳細な3次元データを把握することは、手を出せる症例かどうか、器具や材料、手術のシミュレーションなど、一つ一つのステップさらに、患者さんへの情報提供の仕方が大きく変わりました。正常像と患者さん自身の3Dの立体像を比較できるようモニター上に並べると、どこがどのように悪いのか、すぐにご理解いただけるようになったと実感しています。父同様に診療すると、これから30年間、3次元情報を元に経過を追っていくことができます。このデータは当院の財産となり、新しい診断基準を構築し、さらなる歯科治療への発展に貢献できるのではないかと考えています。が入念な準備につながります。