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概要:
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なった。これから、その選択と使用法を具体的に示していきたい。Ni-Tiスプレッダーの形状に関して現在、ヨシダから発売されているNi-Tiスプレッダーはブラッセラー社からノーデント社に変更されている(図1)。ノーデント社製のスプレッダーが、これまでのブラッセラー社製ナビフレックスと最も異なるのは、ハンドルの太さである。実際手にとると、ハンドルグリップが太いわりに軽いといった印象を持たれよう。過度の圧接は歯根破折の原因になることからも、グリップが太いことが根管内に挿入した後の過度の圧接荷重を避けることに役立っていると思われる。尚、「Ni-Tiスプレッダーの形状が」としたのは、先端部はもともとノーデント社が製作したものに対してブラッセラー社がハンドルを付けたものを、ナビフレックスとして販売していたものである。従って、これまでのナビフレックスのNDT11T21はREEND11Tに相当し、NT4SPはREEN4SPということになり、ハンドル部以外の変更はない。またスプレッダーの形状が同じであれば、全長の違いによる使い分けが必要なのかという疑問をもたれる方がおられるようであるが、少なくとも20mm以下の根管に対しては21mmのものを用いるべきであり、根管長が短いにも関わらず30mmのスプレッダーを用いると、極端な圧力が先端の一部に集中することで、形状記憶合金のNi-Tiであっても先端付近の途中で曲がってしまい、稀には従来の形状までに復元できないような不快事項を生じる危険性がある。従って、その1で述べたように、根管の長さ、拡大状況等に応じて適宜スプレッダーを使い分けていく必要がある2)。新しいガッタパーチャポイントの構成メタバイオメイト社製ガッタパーチャポイントの構成については、次のようになる。メインポイントは図2に示したようにISO規格の#15~#80までの7種類に加え、#90~#140まで用意されている。アクセサリーポイントは、8種類(+アソート)が用意され、表1に示したような規格となっている。一方、Ni-Tiスプレッダー30・REENMA5730とREEND11TおよびREEN4SPの規格は表2の通りである。このアクセサリーポイントとNi-Tiスプレッダーのテーパーに注目していただきたい。表中の数値から明らかなようにREENMA5730・REEND11Tに対しては、J-FM(細中)のテーパーが一致する。REEN4SPに対してはJ-M(中)もしくはJ-XL(極太)のテーパーが近似しているため、拡大の程度に応じて第1選択のアクセサリーポイントとすべきで表1表2商品名TAPER率D1:先端D2:先端3mmJ-FS(細小)J-FM(細中)J-FL(細大)0.0200.0370.0270.240.170.200.300.280.28ガッタパーチャポイントJ-S(小)0.0230.230.30アクセサリーJ-M(中)J-L(大)J-LM(太中)J-XL(極太)0.0600.0300.0670.0600.170.240.110.270.350.330.310.45※D3J-FS、J-S:先端から10mm、その他16mmアクセサリーポイントの規格D3※0.560.760.620.621.150.731.171.25Ni-TiスプレッダーREEND11T(細)Ni-TiスプレッダーREEN4SP(太)Ni-Tiスプレッダー30REENMA5730D10.25mm0.28mm0.28mmD160.86mm1.14mm0.87mm全長21mm21mm30mm3種類のNi-Tiスプレッダーの各寸法とテーパーテーパー0.0380.0540.037D0がスプレッダーの先端の径、D1は同1mmの径、D16は同16mmの径を表わす。図6図5-2 4SPとJ-M(適合良好)図5-3 4SPとJ-XL(適合良好)図5-4 4SPとJ-LM(不適部存在)図5-5D11TとJ-M(死腔存在)図5-6 4SPと他社大サイズ(死腔存在)(J-FS/FM/FL/M)アクセサリーポイントアソート