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品田和美歯科衛生士/東京都千代田区黒田歯科医院勤務ソニッケアーダイヤモンドクリーンの活用―機能とブラシの種類が増えてさら患者さんの口腔内の状態は、歯列・歯冠形態・歯肉のタイプ・付着歯肉の幅や頬粘膜の伸び方など個人差があります。加えてブラッシングの器用、不器用の差があり、良い状態を維持することを難しくします。また、全身疾患や加齢により身体の不調、内服薬の服用などにより唾液が減少して自浄性が悪くなることなども起こってきます。治療前の病態はもちろんですが、どのような治療をしたのかでプラークコントロールの難易度も変わってきます。セルフケアにどのような清掃用具を処方するかは、歯周病やカリエスのコントロールに大切なポイントとなります。治療からメインテナンスを通してよりやさしく為害性がなく、そして何より再発を防ぐためにその人に適したセルフケアの提案をしていきたいとソニッケアーをお勧めする機会が多くなりました。昨年10月より発売している「ソニッケアーダイヤモンドクリーン」には、「ホワイトモード」が新機能として加わりました。毛先がひし形にカットされたダイヤモンドクリーンブラシを使用することにより約1週間でステインが除去できるという機能です。このダイヤモンドクリーンブラシは、毛量が44%増加し高密度に植毛されています。さらに歯面との接触面積が大幅に向上し、従来よりプラーク図1図2症例1図3ソニッケアーダイヤモンドクリーン図4初診時(1990年12月)34歳女性全身疾患はないが、歯周炎は重度に進行している。図5埋伏智歯を含めて32歯、特に臼歯部の骨吸収は進行している。動的治療において臼歯部には歯周外科治療をしている。図6現在(2012年2月)56歳で、3ヶ月のSPT継続中。歯牙の豊隆が大きくエナメル質表面に凹凸があり、プラークコントロールが通常より困難。前歯でも凹みがあり、プラークが残りやすかったがダイヤモンドクリーンブラシは植毛率が44%アップして密着しやすいようだ。ダイヤモンドクリーンブラシの拡大写真。毛先をダイヤモンド型にすることで表面積を増やし、植毛率を高めることでプラークの除去効果が高まったとのこと。図7図8図9*1 Moore M, Putt M, Jain V, De Jager M. Data on file, 2010ダイヤモンドクリーンの使用に由来する象牙質の摩耗に関するインビトロ評価*1605550摩40耗30(μm)202827100ダイヤモンドクリーンスタンダードブラシ治療ダイヤモンドクリーンミニブラシ手用歯ブラシ下顎前歯部は歯列不正もあるため、ダイヤモンドクリーンのミニブラシを使用。臼歯部も歯冠が大きく、アタッチメントロスもあるため歯頚部や歯間部を意識したセルフケアが大切。インビトロ試験においてダイヤモンドクリーンは手用歯ブラシよりも象牙質の摩耗が約50%少ないことが判明した。歯周治療で露出した根面にも有効。