DENTAL PRENEUR 5月号

DENTAL PRENEUR 5月号 page 9/12

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概要:
DENTAL PRENEUR 5月号

CAD/CAMシステム導入への不安当初は導入にあたり「CAD/CAM冠の需要はあるのか?」「操作は難しくないか?」そして「補綴物の精度はどの程度?」など不安を感じていました。しかし実際導入してみると、CAD/CAM冠を希望される患者さんは予想以上に多く、操作面も慣れるにつれ、診療の合間に簡単に行えるようになりました(図2)。心配していた精度については、CAD/CAM冠形成ポイントを理解してしまえば、精度の高いCAD/CAM冠を製作できるようになり、現在では当医院になくてはならない機材となりました。[図2]ハイブリッドレジンセラミックインレー※支台歯、補綴物の内面処トロフィーCA Mにて削り理をし、セメントは『パーマ出し後、口腔内にてコンタセム2 . 0』を使用して接着。クト、咬合を調整し、同様にセメントは『パーマセム2 . 0』を使用して接着。※セラミックブロックはVITABLOCS MarkⅡshade3M2パーマセム2.0CAD/CAM冠・前装冠・メタルボンド・金属製クラウンまで、幅広く対応します。●一般的名称:歯科接着用レジンセメント●認証番号:226AKBZX00041000設計はとても簡単今後ますますCAD/CAM冠の需要は高まり、診療に占める割合は増えていくと考えています。先ほど操作は慣れてしまえば簡単と述べましたが、院内でCAD/CAM冠を製作する場合、設計はドクターが行います(図3)。現在スキャナーの精度が向上し、マージンラインや形態は自動的にトレースされるため、設計はより簡便になってきました。部位を選び、マージンとコンタクトの順で必要に応じ調整します(図4)。現在では症例にもよりますが、およそ5分ほどで設計が行えるため、カルテ記載後のわずかな時間で行えます。[図3]CAD/CAM冠製作の流れ口腔内をスキャン設計しますC A Dブロックをセットします[図4]設計は簡単2ステップマージンを調整しますコンタクトを調整します設計が完了患者さんに喜ばれるシステム院内で全て完結するシステムは当然のことながら、遥かに短い期間で患者さんに提供することができます。そして印象や技工に伴う材料費も大幅に抑えられることで、白い歯を手頃な価格で提供できます。また患者さんにとって印象を採らなくても良いことは大変喜ばれることだともわかりました。現在、患者さんの3人に1人は自由診療のCAD/CAM冠を選ぶようになってきています。今後も地域の患者さんに喜ばれ選ばれるよう、新しい技術を導入・提供し続けられるような医院をスタッフと一緒に目指していきたいと思います。8