DENTAL PRENEUR 5月号

DENTAL PRENEUR 5月号 page 11/12

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概要:
DENTAL PRENEUR 5月号

役割分担で診療効率を上げる当院では、院内に歯科技工士も在籍しています。そのためドクターサイドでは印象採得までを行い、模型の製作からスキャン・設計までを歯科技工士が行い連携して補綴物を製作しています。歯科技工士サイドでは、今までの経験からスキャン精度を上げるため、模型を分割したりマージンを取り込みやすくトリミングしたりと工夫し、スキャンを行います(図2)。そして一番のメリットはある程度の微調整がラボサイドで行われるため、削り出しの精度は非常に高く、適合精度の良い補綴物が製作できることです。そうすることで、ドクターサイドでは口腔内での調整も少なくなり、説明や治療に集中できるといったメリットが生まれます。結果として、来院される多くの患者さんを診ることができ、診療効率は向上し経営的なメリットはとても大きいと実感しています(図3)。[図2][図3]ワークフロードクターサイドラボサイド1ラウンデッドショルダーディープシャンファー鋭利な部分支台歯形成印象採得2スキャン3456STLデータをエクスポートデザインソフトにインポートマージン、咬合面を調整(約5分)ブロックをセットドクターサイド78910ミリング(約30分)適合精度は高い微調整を行い診療室へ短時間でセットCAD/CAMは歯科医院にとって必須の機器現在、ほぼ毎日CAD/CAMによる補綴物の製作を行っています。今後更に歯科医院にとってCAD/CAMは必須の機器となるでしょう。しかし材料の耐久性の問題や口腔内の状況により、すべての補綴物がCAD/CAMで対応できるわけではありません。歯科医院側が「どう使うか」が、患者さんに喜ばれ、また患者さんと歯科医院双方の信頼関係を築くポイントになるといえるでしょう。当院ではCAD/CAMシステムを運用し、できる限り高い精度の補綴物を製作することで、来院される多くの患者さんの笑顔につなげられるよう心がけていきます。10